高山植物とは

高山植物とは

高山植物イメージ

高山植物」とは、高山帯で発生分化、進化し、そこが生活の本拠となっている植物のことを言います。しかし、一般的にはこうした高山帯で発生分化した植物だけでなく、氷河時代に氷河の南下とともにやってきて現在まで高山帯に残っている植物も含めて「高山植物」と呼んでいます。この氷河期の遺存植物の中には、ほとんど形態変化が起こらなかったものもあれば、種分化が起こり全く別種と言われるほど進化したものもあります。たとえば、亜高山帯や低山帯に生活の本拠を持つ植物でも環境に応じ、本来の高山植物に混じって生活しているものも含め「高山植物」と呼ぶことが多いようです。



高山植物の生い立ち

高山植物イメージ

今から約200万年前の第四期更新世紀から約1万年前の完新世紀までの間に北半球では、計6回の氷河期があったとされています。これらの氷河期が訪れる以前の北半球の広い地域は気候は温暖でブナ、コナラ、カエデなどの落葉、広葉樹林に覆われていましたが、氷河期の訪れで絶滅したり、南へと追いやられました。一方、氷河期の南下とともに移動してきた氷河極地植物群は氷河の拡大によって生じた寒冷な気候が支配する南方の地域を中心に分布を広げていきました。この植物群は代表種のセイヨウチョウノスケソウの名に因み、ドリアス植物群と呼ばれています。この植物群が間氷期となって現在の北半球の中緯度地域の高山植物群の基本構成要素となっています。

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