JAFPA NEWS(会報)

JAFPA NEWS Vol56

平成20年度観察山行予定地 中央アルプス千畳敷「お花畑を行く」
平成20年度観察山行予定地 中央アルプス千畳敷「お花畑を行く」

更なる発展のために!

事務局長
高橋 正夫

特定非営利活動法人 日本高山植物保護協会は、日本各地の美しい自然を未来に残したい、多くの人々に、すばらしい環境と天然資源の大切さを理解していただきたい、ということで平成元年に設立し、貴重な高山植物歩を保護する運動に、長期にわたり、地道に取り組んで参りました。そして本年は20年目を記念すべき年を迎えています。

平成元年の設立総会における設立趣意書では、「この世の美しいもの、かけがえのない貴重なもの、それを守り、後世に伝えることはまさに国民的な文化事業である。」と、この運動への参加を呼びかけています。

これからも、この運動を効果的に進めるためには、会員の皆様、おひとり、おひとりのお力に負うところが大きいと思います。このためには、新しい会員の加入促進が重要であります。

会員の各位に置かれましては、この運動の更なる充実、発展のために、私たちの活動に理解とご賛同がいただける方を会員として、一人でも多くお迎え出来ますよう特段のご協力を御願いいたします。


高山植物保護活動 意見交換会開催される

3月5日 山梨県民情報プラザ

平成5年、「種の保存法」によりキタダケソウが国内希少野生動植物に指定され、翌年平成6年にはキタダケソウ自生地38.5haが「北岳キタダケソウ生息地保護区」として指定され、環境章は指定植物とその生息地を守るための保護活動を開始しました。

日本高山植物保護協会は、平成10年から、環境省からの委託を受け、山梨県や南アルプス市をはじめ、多方面の協力を得て、「北岳キタダケソウ生息地保護区業務」を追行してきました。当初は毎年、業務終了後に報告、課題、その他について関係機関が集まり、検討会を開催していましたが、その後、業務が軌道に乗り順調に推移してきたことを理由に検討会の開催は見送られていました。

しかし、近年の高山植物を取り巻く環境の変化に伴って、検討会再開の必要性が叫ばれ始めました。また、アツモリソウに関しても同様の業務を山梨県が立ち上げ、これと併行した環境省の業務を平成16年より当協会が受託しましたが、アツモリソウに関しても検討かは開催されませんでした。

このような状況から、このたび、アツモリソウ、キタダケソウの保護活動を現場で実践している皆様と関係機関の方々にお集まりいただき、「意見交換会」を去る3月5日「山梨県民情報プラザ」において開催しました。

アツモリソウについて

アツモリソウ、ホテイアツモリの生育地である山中湖村、三つ峠、櫛形山、南アルプスにおいて、違法採取の監視及び入山者への指導に当たっている巡視員の皆さんから出された地域別の状況と意見が活発に交わされました。詳しい内容はJAFPA NEWS56号をご覧ください。

キタダケソウについて

キタダケソウ自生地38.5haは巡視活動を始めてから概ね良好な保護がなされている。盗掘跡が何株か確認されているが近年減少傾向にある。これはキタダケソウに関して保護の呼びかけ、開花時期が夏山シーズン前と言う条件に起因していると思われます。その他、巡回やシカの食害について議論されました。詳しい内容はJAFPA NEWS56号をご覧ください。

その他議論された項目

  • シカの食害について
  • 立ち入り制限地区設定について
  • 地球温暖化による影響
  • 土砂流失防止策

行政と民間とが協働で実施

利用者から片道100円の協力金

南アルプス国立公園は、山梨、長野、静岡の三県にまたがる山岳公園であり、北岳を中心としたその雄大な自然景観は、訪れる人々の心をとらえて離しません。

北岳をはじめとする南アルプス登山の拠点である「広河原地区」には、駐車場がありません。このため、マイカー規制を行わなければ、過去と同様に、数百メートルにも及ぶ林道等への路肩駐車列が生じ、これに伴う慢性的な交通渋滞と路線バスとのすれ違いでのトラブル等が発生します

また、排気ガスによる環境汚染や路肩の踏み荒らしによる植生への影響など環境面への負荷も懸念されます

このため、南アルプスマイカー規制について協議を行う、「南アルプス山岳交通適正化協議会」において検討を行った結果、今後とも広河原地区への自家用車の乗り入れを規制することにより、交通渋滞の解消や自然環境の保全を行い、国立公園利用者に美しい自然環境を提供することが求められることから、今後においてもマイカー規制は必要であるとの合意がなされました

このため、南アルプスマイカー規制は本年度から、豊かな自然環境の保護と快適な公園利用を目指した新しい枠組みにより継続実施していくことになりました。

新しい枠組みでは、県公安委員会による交通規制が導入され、また、その円滑な実施に向けて、協議会がゲートの管理を担い、規制に要する経費については、地元自治体や県、交通事業者とともに、公園の利用者にも片道100円の協力金を負担していただくことになります。(一部抜粋)


高山植物一口メモ

ツクモグサ(キンポウゲ科)
ツクモグサ(キンポウゲ科)

高山植物といえば夏の花のイメージが強いが、この花はれっきとした高山植物なのに「春の花」である。

この仲間で低山にある赤紫のオキナグサは、木々が芽吹くころに咲く。中国東北部やモンゴルでは「迎春花」と呼ばれ、草原に咲く春の花として親しまれている。

ツクモグサも高山の春六月頃、雪が融けると真っ先に咲き出し登山シーズンの七月に入る頃は羽毛状の種になってしまうため、なかなかお目にかかれないかも知れない。しかも、分布は北海道の数箇所の山と、本州では白馬岳、雪倉岳と八ヶ岳にしかないので尚更である。

キンボウゲ科アネモネ属であるため花弁のように見えるのはガクである。
咲き始めは毛布のコートを着たように長毛に包まれているが、花が開いていくるとその毛も落ちてしまう。(文・村松正文 絵・遠山若枝)

山梨県が条例で指定した希少野生動植物種・特定希少野生動植物種類

高山植物の一部

キタダケキンポウゲ
キタダケキンポウゲ
キバナノアツモリソウ
キバナノアツモリソウ
ホウオウシャジン
ホウオウシャジン
キタダケソウ
キタダケソウ
クモイコザクラ
クモイコザクラ
ユキワリソウ
ユキワリソウ
アツモリソウ
アツモリソウ
タカネビランジ
タカネビランジ
 


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