JAFPA NEWS(会報)

JAFPA NEWS Vol47

新年の富士山の雪原 撮影 畠堀 操八(富士山御殿場6合目付近)
新年の富士山の雪原
撮影 畠堀 操八(富士山御殿場6合目付近)

特報

近年の山岳遭難…40歳以上が78%で過去最悪になっています。

平成15年度1年間の全国の山岳遭難件数は1358件で前年比10件増となり、遭難者数は1666人で、前年比35人増でいずれも1961年以降最悪となりました。(警察庁まとめ)  遭難件数と遭難者数はそれぞれ6年連続で1000人を越えています。遭難者のうち40歳以上の中高年者は77.8%を占めています。死者・行方不明者は40歳以上は92.6%の230人に上っており、また負傷者数は677人、無事救出された者は759人となっています。 (平成16年夏/山梨日々新聞より)


NEWS

楽しい登山の裏には危険がいっぱい…。

山は危険がいっぱい、日頃の心がけが大切です。大自然は誰でも受け入れてくれますが、何も言ってはくれません。日本の山々は急峻な山稜と厳しい自然環境の中にあります。交通 手段や救助制度も不十分です。自然を侮らず、十分な準備をしてから出かけましょう。 近年の登山事故の原因の一つには百名山などの登山ブームによって、ツアーや観光登山で多くの中高年者が、登山に関する危機意識に欠けていたり、情報不足のまま険しい山々に登って起こす事故があります。高山や渓谷への登山は環境によって、様々な危険があるという認識を持ち、自分の健康状態を過信せず、事前の準備を怠ってはなりません。細心の注意を払って入山することを心がけ、その上でそれぞれの山の自然環境を考えて、その地域に生息する野生動植物の保護にも感心を持つようにしたいものです。


フォトギャラリー

2005年 事務局に届いた会員の方々からの年賀状
2005年 事務局に届いた会員の方々からの年賀状

TOPIC

JAFPAのシンボルの花「キタダケソウ」の苗がお嫁入り!

日本高山植物保護協会が平成9年から進めてきました保護増殖事業は、希少種の種の保存の研究のために、南アルプスにしか咲かない貴重な高山植物キタダケソウの種子を採種し、森洋博士の研究室での発芽実験が続けられてきました。幾度かの失敗を重ね、3年ほど前から発芽に成功し、発芽した苗を研究所の実験地に植えて育ててきました。  平成16年には見事に開花し、キタダケソウの白い可愛い姿を見ることが出来ました。しかし、今秋諸般 の事情からキタダケソウの発芽実験はひとまず終了する事となり、実験で元気に育ってきたキタダケソウの行く末を案じ、今後どう育てて行けばよいのかという課題が持ち上がりました。 そこで、事務局では現地と同じ様な条件で育てられる環境を持つ植物園か大学の研究室などで学術的な研究や自然保護の普及に役立つ教育的な植物として、育てていただけるところを探しました。  そして、今年、指導者研修会でお世話になりました筑波の実験植物園の岩科教授と日本植物園協会の遊川博士のご協力を得て、公的機関を紹介していただき営利目的に使用しない条件で譲渡する事にいたしました。やがて、キタダケソウの株は約十株づつ下記の4つの植物園に平成16年11月にお嫁入りしました。

「北海道大学北方生物圏フィールド科学センター」
北海道札幌市中央区北3条西8丁目
「東北大学大学院理学研究科附属植物園」
宮城県仙台市青葉区川内
「富山県立中央植物園」
富山県婦負郡婦中町上轡田
「大阪市立咲くやこの花館」
大阪市鶴見区緑地公園

高山植物一口メモ

ナナカマド
ナナカマド

夏にはあまり目立たない木だが、秋の亜高山帯から高山帯では真赤に紅葉して存在感を示す。山の秋を知らせるTVニュースでは、たいていナナカマドの紅葉が放映される。実も赤く熟し葉が落ちてからも新雪が降る頃まで残り、初冬の山に彩 りを添える。  ナナカマド属には6種類あるが、私たち登山者が山でよく目にするのは、高山帯のハイマツなどと一緒に生えているタカネナナカマドと、亜高山帯から高山帯のダケカンバやミヤマハンノキ等の林縁に生えるウラジロナナカマドが多い。いずれも高さ1m~3mのバラ科の落葉低木である。  この2種の見分けはわりと簡単で、タカネナナカマドは葉の鋸歯が全縁にあり、枝先に10~20個の花、実は1㎝位 で垂れ下がってつく。ウラジロナナカマドは、葉の鋸歯が先端から3分の2位 しか無く、花は枝先に多数つき、実は1.2~1.5cmで上を向いてつく。  絵・遠山若枝 文・村松正文

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